坂道にはドラマが 「元禄忠臣蔵」第二部 [いつまでも挑戦]
国立劇場 に「元禄忠臣蔵(第二部)」を観に行きました。
今回の大石内蔵助は坂田藤十郎。
今回の第二部は、赤穂の城を明け渡し、お家が断絶してしまったあと、
討ち入りを決行するまでの内蔵助の苦悩、それを見守り、あるいはせっつく人々の
動向を描いた部分です。大きな動きがあるわけではないので、言ってみれば
3時間半、ずーっと地味なせりふ劇。
前回の反省を踏まえ、早くから予約しておいたので、今回は特等席ゲットしました。
前から4列目! 花道からはちょっと遠いけれど舞台のほぼ正面ですv(・_・)
そんなお席に舞い上がって、売店で起き上がり小法師ならぬ“起き上がり大石”を
買っちゃいました。
今後デスクで、私に
つつかれていただくつもりです。
藤十郎さん、放逸な日々を送りながらも内面は様々な状況や、いろんな考えの同志の
板ばさみになって苦しむ様子を熱演でした。苦しんでいても、柔らかに男前
そして、仇討ちをさせてやりたいと同情を寄せている次代将軍候補、
徳川綱豊卿(中村梅玉)と内蔵助の本意を計りかね、焦っている浪士の1人
富森助右衛門(中村翫雀)の丁々発止のやり取りは緊迫感と男気にあふれていて、
迫力でした。
特に梅玉さんは、ず~っとまん前に(なにしろ特等席だったので)いらしたので、
長ぜりふの間、私は息を呑んだままでおりました。C= (-。- )
最後は有名な「南部坂雪の別れ」。---って、実は私、ただ言葉としての知識だけで
それが何の場面なのかも知らなかったのですが、内匠頭の未亡人である瑤泉院が
初めて内蔵助の真意に気づき、討ち入りに向けて南部坂を去っていく彼を
窓から見送る、という名シーンなのでした。
内蔵助は挨拶をしたあと、傘をさし、黙って花道を歩いていきます。
それだけで、内に秘めた並々ならぬ思いが伝わる。男の背中は、語るんですね~
普通の生活では、あんまり気にしてないですけど。。。聞く耳を持ってないだけ? ^^ゞ
もうすぐ、討ち入りの季節ですね^^
by Baldhead1010 (2006-11-08 07:49)
すごい!国立劇場でなにかを観た事なんて一度もないので、羨ましいです♪
なぜか忠臣蔵と聞くと映画「RONIN」を思い出しますww
by (2006-11-08 17:54)
いや~羨ましい。この時期はやはり「元禄忠臣蔵」ですね。歌舞伎では観たことないですが、行ってみたいですね。
by (2006-11-08 19:59)
男の花道ですか・・・良いですね♪
by 袋田の住職 (2006-11-08 20:48)
●Bald さん
12月は「元禄忠臣蔵 第三部」いよいよ討ち入りです。私は
気合を入れて、14日に席を予約しました。本懐遂げるぞー!
●mochiさん
忠臣蔵は、いろんな作品になってますもんね。私は子供の頃に見た
大河ドラマを思い出します。
●cocoa051さん
寒くなると思い出すって感じですよね~。歌舞伎は敷居が高いですけど
行ってしまえば案外なじみます。
●住職さん
花道で輝く男---なんてステキなんでしょう。そこらのチンピラじゃ
そうはいきませんからね~
by ぱふ (2006-11-09 10:00)